ある本に次のように書かれていました。
(略)イノベーターたちの親が常日頃、自分が行ったことで得たものを社会に還元するよう教えていた(略)
自分が楽しい、うれしいから、新たなことに挑戦し、没頭し、新たなものを創り出す。そして得たものを社会に還元する。そのような発想が当たり前にできるからこそ、彼らはイノベーターになり得たのです。
富作靖彦『NIPPON 3.0の処方箋』講談社 2013年
スティーブ・ジョブズ級の世界を動かすイノベーターを目指せ!ではなくて、
私が注目したのは、
「得たものを社会に還元する」。
この視点、私はちゃんと考えたことあったっけ?
自分自身も、子どもへの教えとしても。
この教えは、社会を生きる全ての人々にとって大切なヒントなのではないか?
人と人とのつながりの中で、自分が今まで得てきた物は何か?
そして、そんな自分にできる事は何か?
子どもたちと一緒に考えて行きたいと思いました。
彼らの未来がより素敵に輝くために。
社会に還元するって?
仕事に就く
= 社会の役に立っている
= 社会に還元している
これは分かりやすい社会への還元の一つの形ですが、
還元はそれだけではないと思います。もっと広く考えたい。
還元という言葉を聞いて思うのは、ある場所で得た物を元の場所に戻す、と言うイメージでしょうか。
社会の中で学び、何かを得る、それを社会にとって良い物として再び提供する、と言い換えてもいいかもしれません。
自分なりに学び試行錯誤し、スマートフォンを生み出し、それを世界中の人々に良い物として売り出す、のも一つの形。
他方で、自分なりに感性を磨き、道端アーティストとして、誰かの幸福に寄与する、も一つの形だと思います。
還元の方法は無限にあります。
ここでポイントとなるのは、
人は、社会(コミュニティー)の中で生きるものだ、という事。
その社会をより良くすることが、自分自身の幸福に直結するということ、
私たち、案外忘れがちでないでしょうか。
自分さえ良ければ、とか、自分さえお金があれば、とか、思っていないつもりでも、
自分で〇〇、とか、自分の〇〇、などと考えている時、
周囲の事、なおざりにしていなかったか?
自問してみないといけないなと思いました。
何のために学ぶのか、のヒント
子どもがよくする質問の一つ
何で勉強しなきゃいけないの?
への答えのヒントがここにありました。
勉強して、学んだことが、いつか世の中を良くすることになるよ。
君は、これから色々なことを学んで行って、いつの日か、君が世の中を良くするために出来ることをするんだよ。そして、みんなでもっと幸せになるんだよ。
いい学校に入るため、高収入になるため、ではなくて、もっと根本的な話。
そもそも人は何のために生きるのか、という問いにも通じる話です。
目の前の算数プリントに苦戦している子供にこんな哲学的な話…
とは思わずに、根気よく伝えようと思います。
私なりの社会への還元の仕方は?
何のために学ぶのか、の問いは子どもの話とは限りません。
既に人生後半戦の私にも言える事で、
今まで学んできたもの、経験してきたもの、これから学んでいくもの、総動員して、世の中にどんな還元ができるのか、もっと考えて行きたいと思います。
そう考えたら、何だかワクワクしてきた!
現状無収入の私にも、何か出来ることありそう!
考えてみれば、このブログだって、今までの私の経験や考えている事が、誰かのちょっとしたヒントになったらいいな、というささやかな希望から始めたものです。
どなたかの心に届いたら、きっとそれも私なりの社会への還元だと信じています。
因みに、冒頭で紹介したある本とは、こちら。
将来世代を育てることについて、多くのヒントを得られます。
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