パートナーに海外赴任の辞令が出た時、家族はどうしたらいい?
初めての時は迷うもの。私も初めての時はかなりドキドキしました。
母親として海外で子育てを通算7年経験した私が迷うことなくお勧めするのは、
家族一緒に行くこと。
大変なこともあるけれど得るものがとても大きいから。
海外赴任が決まった!家族はどうする?
新しい視野が開けるチャンスと捉えて。
海外で暮らすとその土地の文化に触れることになります。
日本では知ることの無かった新しい世界が必ず広がっています。
新しい世界に触れる = 視野が広がる
視野が広がる=教養が増える
そこに語学学習が加わればさらにその世界を深く知ることになります。
外国語で新しい世界を知る = さらに教養が深まる
英語教育が盛んになって、海外留学や国内のインターナショナルスクールに子どもを入れるのに、年間何百万円もかかる話をよく聞きます。
人や物の交流が国境を超えて行われるのが当たり前の今、日本国内だけで完結する生き方は難しくなっています。
日本企業で働くにしても、海外とのやりとりができなければ生き残っていくのはますます難しくなっていくでしょう。
そんな時に必要になるのが、日本の枠組みを超えた教養や考え方です。
次世代を担う子ども達には国際的に通用する力を身に付けさせたい。
会社という大きな後ろ盾がありながら海外生活ができる海外赴任はまたと無いチャンスです。
住居も安全面も資金面での心配も海外赴任であれば安心です。
まずは家族で話し合おう。
単身赴任にするか、一緒に行くか。
しっかりと家族で話し合いましょう。
自分たちはどんな形で家族をやっていきたいのか、ちゃんと話をするのって、簡単そうで実際にはあまり機会がなかったりしますよね。
そもそも会社側が単身赴任しか認めていないケースもあります。
それに子どもの年齢によって状況はかなり違ってきます。
入学前の子どもしかいない場合と、入試を勝ち抜いて学校に入学した子どもがいる場合とでは考えなければならないことが全然違いますね。
ちゃんと話し合ってみんなで納得してから動き始めましょう。
家族で渡航するメリット
子連れで引っ越しなんてただでさえ大変なのに、海外への引っ越しなんて考えるだけでどうしていいのかわからない…
確かに海外への引っ越しには面倒なことがたくさんあります。
でもそんな苦労を吹き飛ばす素敵な体験が待っていますよ。
日本にいるだけでは得られない貴重な体験
海外での暮らしは何から何まで新しいことの連続です。
家のつくりも違うし、気候も違えば手に入る食べ物も違います。日本で当たり前だと思っていた事が悉く当たり前でない世界。
スーパーに行って日々の買い物をする事も最初は慣れない外国語で四苦八苦するかもしれません。
小さい島国日本の外には全然違う生活習慣で暮らしている人たちがいる。
その良さを知ると同時に改めて日本の良いところを再認識することもあるでしょう。
日本の枠を飛び出して新しい世界を知ることは、視野を広げ、考える力を一層強くします。
日本の当たり前が当たり前でない世界を知っている子どもたち。
教科書の知識として持っているのではなくて、肌感覚で異文化を知っている、
それは必ずやその子どもの将来を豊かにしてくれるはずです。
外国語で学ぶことの意義
外国語が苦手な親にとっては若干ハードルが高いのですが、ここは思い切って現地校やインターナショナルスクールに子どもを通わせる事をお勧めします。
外国で暮らすだけでも十分素晴らしい体験ができますが、そこに外国語の学習が加わるとさらにその体験が深く忘れられない財産になります。
言葉は文化そのもののあり方を表しているからです。
外国語で学ぶとその文化の表面だけでなく、その奥にある考え方から学ぶことにつながります。
外国語と日本語では語順が違ったり単語が意味する範囲が違ったりしますね。それこそがその文化との考え方の根本的な違いです。
外国語で教育を受ける子どもたちはその違いを違ったまま吸収していきます。
それこそが、本当の異文化理解です。
現地校?インターナショナルスクール?
現地校とインターナショナルスクール、どちらが良いのかは赴任先によります。
外国語とは英語に限りません。もちろん英語を使えると活用の場が広いので便利ですが、どんな言語でも必ずや将来役に立つスキルになるでしょう。
学校を選ぶ時には、まずは会社が持っている赴任先の情報や前任者の話を頼りに探し始めるのが良いと思います。
海外子女教育振興財団も相談に乗ってくれます。
国際的に活躍するグローバルな大人に育てる
遠いヨーロッパで起こっている戦争の影響が私たちの生活に少なからず影響を及ぼしています。
地球の裏側の南米の農作物の状況も、北極の氷の厚さももはや日本の暮らしと無関係ではありません。
近所のコンビニでも家電量販店でも外国人の店員が対応してくれます。
日本にいても外国との関係が常にある時代です。
さらに、少子化が進む日本では、国内の市場はどんどん小さくなっていくのではないかと心配です。
子ども達が社会人になる頃の日本はどんな状況になっているのでしょうか。
でも世界で通用するスキルを持っていれば大丈夫。
外国語を操り、日本以外の文化について理解を持つ人は世界のどこでもやっていけます。
なぜなら異文化を理解するということがどういうことか知っているからです。
即戦力としての外国語のスキルが強みであることは言うまでもありません。
外国語で教育を受けた子どもは日本の枠にとらわれずに活躍する場を見つけることができるでしょう。
家族の絆が深まる
海外で暮らすことには楽しい事がたくさんありますが、困難もつきものです。
慣れない外国語でやりとりをしながら住まいを整えるのも一苦労。
文化の違いから起こる摩擦に戸惑うこともたくさんあります。
夫婦で協力しながら、家族で一緒に何でも乗り越えて行かざるを得ない状況になります。
日本では通勤時間が長すぎて不在がちだったパートナーが赴任先では職住が近くなり帰宅が早くなるケースも。
学校行事への参加の仕方も海外と日本ではだいぶ違い、夫婦揃って参加という形もよくあります。
異文化の中で揉まれ、楽しいことも辛いことも一緒に乗り越えることで、家族の絆はより深まります。
家族で渡航するデメリット
家族で渡航するにあたって、いくつか覚悟すべき点があります。
日本の受験とどう向き合うか
日本の教育システムでは、高校受験、大学受験のタイミングがほぼ決まっていて、あまり選択肢が無いのが現状です。
特に高校受験については、中学卒業後の4月にみんな揃って入学するのが日本の一般的な学校のあり方です。
海外の学校のスケジュールは地域や学校によって違うので、日本の受験に合わせようとすると学期の途中で帰国することに。
逆に海外の学校のスケジュールを優先すると、編入を受け入れている高校があまり多くないので帰国時に選択肢が限られてきます。
選択肢が限られているとは言え、帰国生を積極的に受け入れる学校の多くは国際性を重視した教育を謳っています。
海外での学びをプラスのものと捉え、帰国生をさらに世界に羽ばたかせるような教育を行う学校もたくさんあります。
赴任期間が高校入試に近い時期になりそうなら予め情報収集をしておくと良いでしょう。
ここでも海外子女教育財団が強い味方になってくれます。
日本での受験を優先する場合には、海外の学校で学ぶと同時に日本の受験の為の対策を取ることもできます。
赴任先によっては進学塾もありますし、インターネットを使った通信教育という手段もあります。
外国語での学校選びは大変
現地校やインターナショナルスクールに子どもを通わせる場合に最も大変なのは学校選びと手続きでしょう。
会社の前任者や赴任仲間のアドバイス、日本人コミュニティーの力も借りて乗り切りましょう。
親が率先して新しい世界にチャレンジする姿はきっと子どもたちにとってもいい刺激になるはずです。
そして、学校選びの際には、学力レベルや設備、費用など様々な検討事項がありますが、第一に子どもが楽しんで通える学校を見つけてあげましょう。
外国語で学ぶのは大変なストレスが子供にかかります。
その事を親としては決して忘れず、暖かく励ましながら楽しい学校生活を送らせてあげましょう。
結構お金がかかるケースも
公立の現地校に通う場合にはあまり心配はないと思いますが、インターナショナルスクールに通う場合には学費がかなりかかるケースがあります。
国や学校によって事情は異なりますが、インターナショナルスクールの学費は決して安くはありません。
会社が学費の補助を出すケースが多いのですが、会社によっては補助がないこともあり、その場合には高額な学費を覚悟する必要があります。
まとめ
これからの社会を生き抜くスキルを身に付けさせるべく年間何百万円もかけて子どもを海外留学をさせる家庭もたくさんあります。
海外赴任では海外での暮らしを会社が全面的に支えてくれます。
こんな安心な海外生活はまたとないチャンスです。
そこで学ぶさまざまな事は、将来、子どもたちが国境を自由に超えて自分のやりたい事を実現することに必ずや繋がります。
ぜひ家族みんなで新たな世界に羽ばたいて行ってください。
応援しています!
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