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口語、文語とネット語の話

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先日の朝日新聞でLINEの句読点についての意見が投書欄に載っていて面白く読みました。

句読点をあまり使わないLINE文章への違和感を綴った投書に対して、各世代から様々な意見が寄せられていました。

速さ優先とか、話し言葉だからとか、色々と意見があり、うんうんと頷きながら読みました。

その話を大学生の息子にしたら、やはり、

若い人たちはSNSで句読点はほとんど付けないよ。とのこと。

お母さん(=私)は長文な上に句読点多くて笑える。とも。

LINEにはなるべく句点「。」は使わないんだって?

句点「。」で終わられると、もう対話終了って断ち切られる感じがあって嫌なんだ。

だから僕はSNSで句点「。」は極力使わない。

そうなのね…

息子によると、

今の日本語は口語、文語に加え、ネット語の三つに分類されるとのこと。

LINEなどのSNSで使われているのはネット語であり、いわゆる話し言葉とは違うし、文章を書くための文語とも違う方向に向かっているので、新たなグループとして考えるべきだそうです。

SNSで重視されるのは、円滑なコミュニケーション一定のスピード感

そこから数々の工夫が生まれたのだとか。

友好的なニュアンスを残すために(笑)で締め括る

wara

w

草(wの形が草みたいに見えるから)

省略できるものは省略しつつ、楽しさも織り交ぜて。

ウィットに富んだ工夫も多々あり、言葉のセンスに脱帽なのだそうです。

SNS上では文字で交流するので、なるべく角が立たないように、相手を傷つけずにコミュニケーションを図るのが今はとても重要なのですね。

SNSなんて無い時代に育った世代にはちょっと理解しにくい部分もありますが、

より良い人間関係を築いていくための
工夫が詰まったネット語
なのだとしたら、
それはそれで素敵です。

ただ、世の中の人が同じ言葉の使い方をしているわけでは無く、

相手の立場を考えて言葉は使い分けるべきもので、

自分の価値観を押し付けるような言葉遣いは慎まなければいけませんね。

相手の気持ちを考えることなしにコミュニケーションは成立しませんものね。

因みに、この新聞の投書欄で私がとても素敵だと思ったのは、19歳の大学生の意見。

多様な手段で言葉を伝えられる今だからこそ、それぞれの特性に鑑み、使い分け、言葉の持つ新しい側面を発見するのも、風流な営みになりうると思います。

大学生 柴田 葵 朝日新聞 2022年12月21日

「風流な営み」

なんて素敵な表現でしょう!

良いとか悪いとかの基準ではなく、様々な世の中の出来事が面白いなと思えるとみんないいのにとちょっと思いました。

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