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年の瀬に是非読みたい名作絵本「かさじぞう」

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いよいよ師走だね!

今年もあっという間だったな〜

年の瀬と言えば「かさじぞう」だね。

小学生の頃の教科書にも載ってた!

この記事ではこの季節に是非子どもと読みたい絵本「かさじぞう」をご紹介します。

教科書でもお馴染みで、よく知られているお話ですが、是非とも繰り返し読みたい一冊です。

いろんな絵本が出てるけど、特におすすめの一冊があるの。

昭和の絵本界を代表する瀬田貞二と赤羽末吉のゴールデンコンビによる名作絵本だよ。

昔話特有の独特な語り口や日本画の挿絵が印象的だったね。

地味なようだけど、絵本を通じて日頃忘れがちな日本の伝統的な風習や文化に触れることができるよ。

子どもたちが大人になる頃はどんな世の中になっているでしょうか。

国の垣根を超えた活躍が出来る事はこれからますます重要になって行くでしょう。

だからこそ、日本人としてのアイデンティティーをきちんと持っていることが大切です。

日本の四季折々の文化を伝えるのに昔話絵本は最適。

季節に合わせて日本の昔話に触れる習慣を持ち、子どもたちに日本文化を伝えていきたいと思います。

かさじぞう

かさじぞう(日本の昔話)
瀬田 貞二 再話
赤羽 末吉 絵
福音館書店 1961年

暮らしは貧しいけれども心優しいおじいさんとおばあさんの年越しの話です。

語り継がれてきたお話を文章にした瀬田貞二は昭和の絵本界を代表する人で、数々の名作を生み出した人です。

マドレーヌちゃんのシリーズとか、たくさんのお気に入りの絵本があるよ。

「かさじぞう」の言葉はまるで昔の囲炉裏端でおばあさんが語ってくれているような感じです。

私たちが普段使っている言葉とは少し違い、ぐいぐい昔話の世界に引き込まれるようです。

絵を描いた赤羽末吉も昭和の絵本界を代表する画家で、日本画をベースにした作風でとてもあたたかい絵を描く人です。

「だいくとおにろく」大好き!

挿絵からは冷たく重たい雪が降る様子がありありと感じられます。

蓑や編笠、米俵など、今日の暮らしではほとんど目にすることはありません。

お正月を迎える準備も今ではかなり簡便になってきました。

昔話で描かれている世界観は今は遠い昔のようですが、何世代か前の人たちにとってはまだ馴染みのあった世界でしょう。

絵本の中では生き生きと蘇ります。

昔話を読もう

昔話はその土地で代々受け継いできた文化そのものです。

考え方や様式など、土地に根ざした暮らしのあり方を伝えています。

昔話を知ることはそこに住む人々の事を知る近道です。

勧善懲悪とか男尊女卑とか、これはちょっと、と思う内容もあるけど…。

話の内容の良し悪しで見るのではなくて昔はそういう価値観だったんだという事を知ることが大切だと思う。

日本の事が知りたければ日本の昔話。

外国の事が知りたければその国の昔話。

昔話は必ずしも今の価値観を表してはいないと思う。

でも伝統的にその土地の人々が持っている考え方、というのは今の社会のあり方を理解する重要なヒントになるね。

日本文化を継承する 

世界中が密に繋がって国境を超えた活動が当たり前の時代に私たちは生きています。

子どもたちには国境や言葉を始めとするあらゆる境界線(=ボーダー)を軽々と超えやりたいことをやって欲しいと思います。

その為には自分なりの考え方をしっかりと身につけ、自分なりの言葉を持つことが必要です。

その際の基礎が日本語であり、日本でのあり方全てをひっくるめた日本文化です。

自らのアイデンティティをしっかりと持つことはその人の人格に厚みをもたらし、信頼も生まれるでしょう。

私は母親として、日本とはどういう国なのか、ということをなるべくたくさん子どもたちに伝えています。

それが、子どもたちが日本人として生きる土台になると信じています。

そのために最適なのが昔話なのです。

美しい日本語と絵

私は長年子育てをする中で、様々な形で日本文化を子どもたちに伝えてきました。

特に効果的だったのは昔話の絵本を定期的に読み聞かせることです。

実際の生活の中で伝統的な日本の暮らしを継承し、実践するのには限界があります。

実践はできなくても、昔はこういう暮らし方や考え方があったんだよ、ということを絵本を通じて伝えることはできます。

その際に挿絵と文章が美しい絵本を選ぶとさらに効果的です。

日本語の美しい響きと、伝統的な手法で描かれた絵からは昔話のもつ空気感がますます広がり、とても臨場感のある読書体験ができます。

昔話を読み聞かせるのは、単に、こういうお話があった、という筋書きを知識として伝えるためではありません。

昔の日本ではこんな風に考え暮らしている人たちがいたんだ、ということを伝えるためです。

季節の巡りに合わせて選りすぐりの昔話の絵本を読み聞かせる習慣があると良いですね。

そのような体験を通して、子どもたちには日本人としてのアイデンティティの土台を築いて行って欲しいと思います。

次世代にも伝えたい

瀬田貞二と赤羽末吉による
「かさじぞう」は
美しい日本語の響きと景色を
臨場感たっぷりに描きます。

昔話は子どもたちに是非とも伝えたい伝統的な日本文化です。

子どもたちがいつかボーダーレスな活躍をする時、自らのアイデンティティは必ず必要になります。

日本人としてのアイデンティティの土台を良質な昔話絵本を通じて育ててあげたいと思います。

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