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お絵描きが好きな子どもに育てる

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我が家の4人の子どもたちは皆お絵かきが大好きです。

小さい頃はクレヨンを握ってゴシゴシと。

大きくなってからはカメラやパソコンも表現手段に加わってさらに楽しみを広げています。

上手下手のテクニックは関係ありません。

絵を描くことは想像力を膨らませます。

絵を描くことは観察することにつながります。

どんな絵も素晴らしい

娘の作品 小2の頃

我が家の4人の子どもたちが描く絵はそれぞれ全然違います。

実物そっくりに描くことが好きな子もいれば独特な世界観を見せてくれる子もいます。

何を描いているのか一見判らない絵もたくさんあります。

でも必ずそこにはその子なりの物語があって、それを嬉々として説明してくれます。

どの絵も私にとっては素敵な作品です。

面白いね!

素敵だね!

綺麗だね!

大好き!

ポジティブな感想を伝え続けていると、子供たちはどんどん絵を描いて見せてくれるようになります。

我が家はギャラリー

特に素敵だと思った絵は額装して壁に飾ります。

安い額縁でも色や質感を統一して壁に並べていくと、なかなか立派に見え、子供たちも誇らしげです。

狭い我が家の壁は子供たちの作品でいっぱいです。

息子の作品 1歳

描き方を指導せず見守る

花はこう描くべき、車はこう描くべき、といった指導はしません。

子どもが描いたそのままを褒めます。

息子が初めて描いた電車の絵は小さな箱のような車体の上にその3倍はあろうかという巨大なパンタグラフが乗った物でした。

ああ、この子はパンタグラフが大好きなんだな、と気づき、とても面白く思いました。

面白いねえ、と日々褒め続けているうちに、どんどん電車の絵を描いていきました。

そうしている内に息子はクレヨンの握り方や線の書き方を自分で習得して行き、ぐんぐん絵が上達していきました。

いろんな絵や実物をたくさん見せる

絵の指導はしませんが、世の中にはたくさんの素晴らしい芸術があるという事は折に触れて伝えるようにしています。

それと、なるべく実物を見せようと思っています。

実物に関しては限度がありますから、無理はしません。

本物が見られないならスマホの写真でもいいと思っています。

会話の中で「レオナルドダビンチって何?」と出てくれば、本やスマホを駆使して絵を見せながら説明します。

「馬ってどうやって描くの?」と聞かれれば一緒に図鑑を開きます

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あるいは、あの絵本にいい絵があったよねと伝えたりもします。

私のお気に入りの絵はがきやポスターを目に触れるところに飾ったりもしています。

絵本は最高の絵のお手本

絵本からは多くのことを学べます。

読み聞かせの時間は我が家にとって大切な時間で、なるべく毎日、様々な絵本を読むようにしています。

いろんな作家が描く絵本の世界はとても豊かで素晴らしい世界です。

日々、画風もテーマも様々な絵に物語と共に触れている中で、子供たちは多くの物を吸収しているようです。

いつでもお絵描きができる遊び場を整える

一人目の子が2歳を過ぎた頃、なかなかお絵描きに興味を示さないなと思っていました。

それもそのはず、息子が自由に手にとれるところにクレヨンがなかったのです。

そこで、クレヨンと紙を遊び場に置き、クレヨンの握り方を教え、手を添えてぐるぐると丸を描いてみました。

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赤い丸に偶然黒い線が加わって、てんとう虫みたい!と発展しました。

裏紙の束とクレヨンを息子の遊び場にセットしたら、後は自分でどんどん描くようになりました。

絵を描くことは観察すること

何かの絵を描こうと思うと、それがどんな形をしているのか考えなければなりません。

馬の脚はどんな形をしているのか、尻尾はどんなふうに生えているのか。どんな所が牛と違うか。

「自分で調べてごらん」の一言で自分から動く子はそれでいいですが、なかなかそうはいきません。

短い時間でもなるべく一緒にスマホや図鑑で調べ、こんな形なんだね、と確認するようにしています。

それを習慣付けていくと、自然に実物を意識した絵を描くようになります。

丸い胴体に四本脚と尻尾をつけた絵ではなく、馬らしい特徴を捉えた絵を描くようになります。

これこそが観察です。

対象物をじっくり見つめて特徴を捉える力が自然と身につきます。

絵を描くことは想像すること

写実的な絵だけが良い絵ではありません。

どんな絵でもその子なりの世界観を表しています。

自分の絵を身近な人が喜ぶ姿を見て子供はどんどん絵を描いていきます。

描けば描くほどクレヨンや鉛筆を動かすスキルが身につきます。

スキルが身につくと自分の頭にあるイメージを紙の上により上手く(=本人が納得する形で)表現できるようになってきます。

自分の部屋の絵を描いていた娘は途中から空想の世界に入って行き、隣にどんどん部屋を継ぎ足しながら夢のお家を描いて行きました。

出来上がった作品は紙面いっぱいカラフルな箱のような物で埋め尽くされていました。

一見するととてもお家には見えませんが、家族も友達も動物も一緒に仲良く暮らす理想の世界を表現したステキな作品でした。

自分が描きつつある絵を見ながらさらに想像が膨らんで行く様子はよく見られます。

また、目の前にお手本がなくても描こうとしている時には想像力が働いています。

馬はどんな形だった?どんな特徴があった?どんなイメージだった?

と思考が膨らんでいきます。

絵を描くことは表現すること

紙の上にクレヨンを滑らせることから始まったお絵描きが、経験を積むにつれて鉛筆、絵の具…と画材も多様になります。

表現する楽しさを覚えた子供はどんどん表現の幅を広げていきます。

平面だけでなく、箱を積み重ねて立体物を作ったりして、無限に表現の形が広がります。

ゴミに出そうとよけてあったお菓子の空き箱がいつの間にか「カッコいい宇宙船」になっていたり、「ステキなお城」になっていたりします。

お部屋が散らかる…とママ泣かせの工作たち。

子供が見せてくれたら、どこか一つでも褒めポイントを見つけて「面白いね!」「ステキだね!」と褒めてあげましょう。

自由に表現させているうちに、子供は物を創る喜びを身につけて行きます。

創作は絵画や工作などの形あるものに限りません。

自分のイメージを表現する力は、文章を書いたり演奏したり、あらゆる表現活動に通じる基本的な力です。

豊かな人間に育てる

絵を描くことで養われる力

  • 観察力
  • 想像力
  • 表現力

これらの力は人生を豊かにしてくれます。

もちろん学力アップにも繋がります。

是非とも子供たちに身につけさせたい力ではありますが、一朝一夕には身につきません。

小さい頃から表現の楽しさを知り、自ら進んで発展させてこそ身につけられる力です。

お絵描しやすい環境を整える = きっかけを与える

褒める = 伸ばす

基本的にこの点を意識しておくだけで、後は子どもたちが自分で成長していくでしょう。

子どもたちの豊かな世界を一緒に楽しみましょう!

息子の作品 高校生の頃

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