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ともだちっていいなを実感する絵本「がまくんとかえるくん」

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ともだちと遊んだ日
ともだちに会いたい新学期
ともだちのことで悩む夜…

今回は「ともだちっていいな」を実感できる絵本「がまくんとかえるくん」シリーズをご紹介します。

50年ほど前にアメリカで書かれたお話ですが、世代を超えて読み継がれるのには訳があります。

幼稚園児の読み聞かせに。

小学校低学年なら自分で読むのにも。

美しい挿絵と優しい言葉で大人も癒されます。

子どもと一緒に。

あるいは一人でじっくりと。

みんなが優しい気持ちになれる名作です。

50年以上愛されているロングセラー

がまくんとかえるくん シリーズ
ふたりは ともだち(1972年)
ふたりは いっしょ(1972年)
ふたりは いつも(1977年)
ふたりは きょうも(1980年)
アーノルド・ローベル 作
三木 卓 訳
文化出版局

小学校の国語の教科書、演劇、最近は様々なグッズなどでもお馴染み、がまくんとかえるくん。

かたつむりがお手紙を届けるお話が教科書に載ってたよ。

私はあの絵が大好き♡

アメリカのアーノルド・ローベルによるシリーズ絵本です。

1970年から約10年間に渡って4冊の本が出版され、日本でも今日まで世代を超えて読み継がれているロングセラーです。

少しとぼけた感じのがまくんとスマートなかえるくんの日々が綴られています。

50年ほど前のアメリカで書かれたお話ですが、決して時代遅れではありません。

季節の移り変わりや日々の悩みなど、いつの時代にも変わらない普遍的なテーマに沿って、ともだちである二人の様子が描かれています。

がまくんとかえるくんがお互いを大切に思っていることが伝わってくる、とても温かいお話です。

そこには、お互いを大切に思うとはどういう事なのか、が決して説明臭くなく、しかし丁寧に描かれています。

一緒にいるだけで幸せを感じられる。
ともだちって素晴らしい。

そんな気持ちになれるお話です。

挿絵も素晴らしく、温かみのある優しい水彩画で四季折々のシーンが描かれています。

眺めるだけでも楽しめる絵本です。

絵本としては文章量が若干多めなので、むしろお話の本と言ってもいいかもしれません。

4冊の本にはそれぞれ5つずつお話が収められています。

一回で一冊読んでも良いですし、1話ずつ読んでいくこともできる程よい長さです。

幼稚園児には読み聞かせが良いでしょう。

小学校に上がってひらがながスラスラ読めるようになったら自力でも読めそうです。

一冊全体だとお話5つ分でそれなりにボリュームがあるので、「自分で読めた」達成感を味わうこともできます。

大人の立場で読むと、また違った感慨を覚えます。

来し方を思い、かつての友人との日々を思うことも。

ともだち作りで悩む子どもに寄り添うヒントも見つけられるかも知れません。

ともだちとは、なんて難しいことは考えなくていいんだよ

相手の気持ちを思い、ただ側にいるだけでいいんだよと。

ふたりはともだち

ふたりは ともだち(1972年)
はるが きた
おはなし
なくした ボタン
すいえい
おてがみ

がまくんは寝るのが大好きで、なかなかベッドから出てきません。

かえるくんは辛抱強くあの手この手でがまくんを誘います(はるが きた)。

かと思えば、病気になったかえるくんのためにがまくんは一生懸命尽くします(おはなし)。

探し物がなかなか見つからなかったり(なくした ボタン)して

何でも上手く事が運ぶとは限らないのですが、ふたりは一緒にその状況を味わいます。

ふたりとも かなしい きぶんで げんかんの まえに こしを おろして いました。

おてがみ

いたたまれない気持ちになったりもします(すいえい)。

でもお互いの優しさ溢れる行動により、最後は大抵こんな形で収まります。

ふたりとも とても しあわせな きもちで そこに すわっていました。

おてがみ

私はがまくんが作った素敵な上着のエピソードが好き♡

ふたりはいっしょ

ふたりは いっしょ(1972年)
よていひょう
はやく めを だせ
クッキー
こわく ないやい
がまくんの ゆめ

二人は思いついて色々なことにチャレンジをします。

チャレンジと言ってもちょっとした事です。

予定表を組んでみたり(よていひょう)

花を植えてみたり(はやく めを だせ)

お菓子を我慢しようとしたり(クッキー)

勇気があるか試してみたり(こわく ないやい)。

そう易々とは運びませんが、お互いの支えや励ましがあって何とかやり遂げます。

花の種たちにとても優しいがまくんが好き♡

時にはちょっとした気持ちの緩みが後味の悪い夢になったりします(がまくんの ゆめ)。

でもいつも二人はそばにいて、支え合っているのです。

「ぼく きみが きて くれて うれしいよ。」
「いつだって きてるじゃないか。」

がまくんの ゆめ

ふたりはいつも

ふたりは いつも(1977年)
そりすべり
そこの かどまで
アイスクリーム
おちば
クリスマス・イブ

がまくんは基本的に面倒なことが苦手で、お布団でぬくぬく過ごすことが大好きです。

そんながまくんをかえるくんは根気強く誘い出し、二人は楽しい冬の1日を過ごします。

最初は嫌がっていたがまくんですが、知らぬ間に一人ですごいことを成し遂げます(そりすべり)。

そして待ち遠しい春はすぐそこまで来ていて(そこの かどまで)

夏の日にはアイスクリームを買いに行ってちょっとした騒動になり(アイスクリーム)

秋のある日には、二人は純粋にお互いのことを思って優しい行動に出ます(おちば)。

そのばん あかりを けして それぞれが おふとんに はいったとき かえるくんも がまくんも しあわせでした。

おちば

そしてクリスマス、二人は素晴らしい夜を過ごします(クリスマス・イブ)。

がまくんはおっちょこちょいだけど、とても優しいの。

この本には四季を巡ってのお話が収められています。

ふたりはきょうも

ふたりは きょうも(1980年)
あした するよ
たこ
がたがた
ぼうし
ひとりきり

面倒くさがり屋のがまくんは相変わらずベッドの中でぐずぐずしています。

しっかり者のかえるくんががまくんを励まして…(あした するよ)

凧揚げだってそう簡単には行きませんが、かえるくんは辛抱強く声をかけます(たこ)。

「もう1かい やってみようよ。」

たこ

「としよりわるがえる」に震える夜も(がたがた)。

サイズが合わなかったプレゼントに素敵な魔法をかけたり(ぼうし)して

二人で素敵な日々を過ごしています。

でも時には一人で過ごす時間も大切です(ひとりきり)。

「なんで なにもかも みんな こんなに すばらしいのか その ことを かんがえてみたかったんだよ。」

ひとりきり

「かえるくんとがまくんは、しんゆうでした。」でお話が終わるのが心にジンと来るね。

どの年代にもオススメ

面倒くさがり屋ですぐちょっとした問題を起こすがまくんと、優等生風なかえるくんのコンビは一見すると凸凹コンビなようです。

でも二人は損得無しのお互いを思う気持ちでお互い支え合っています。

それはただ一緒に座っているだけであったり、お喋りしているだけだったりして、必ずしも知恵を絞ってあれこれ模索しているわけではありません。

年齢が大きくなるにつれて、純粋な気持ちだけで世の中を渡っていくのは難しくなるね。

それだからこそ、がまくんとかえるくんのような、無条件で「いいな」と思える素敵な関係を大切にしたいな。

心温まる物語の世界に浸って「ともだちっていいな」と思うひと時。

誰かを大切に思う純粋な気持ちを改めて思うのは幸せなひと時です。

小学生だけでなく、思春期の子どもたちにも、大人になった人たちにも、きっと素敵なひと時くれる本だと確信しています。

好みの一冊を手にしても良いし、全部まとめて手元に置いておくのも良いでしょう。

大切な人への贈り物にも最適です。

優しさ溢れる時間を♡

世界へ羽ばたく心を育てる

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