きらきらと輝く緑が青空に映える季節ですね。
今回は木がテーマの絵本を紹介します。教科書でもお馴染みの超定番からちょっとマイナーな本まで。
一般的には小学生向けですが、我が家では幼稚園の頃から読み聞かせで楽しんでいました。
「おおきなきがほしい」
「おおきなきがほしい」
佐藤 さとる 文
村上 勉 絵
偕成社 1971年
コロボックルのお話でもお馴染み、佐藤さとるさんと村上勉さんの絵本です。
主人公のかおるくんが「おおきなおおきな木」のことを想像します。
素敵な仕掛けがたくさんある「おおきなおおきな木」の詳細が村上さんの絵とともに語られていきます。
四季折々の楽しみも描かれていて、本当に素敵な世界です。
読みながら、子どもたちと、「こんな木がうちにもあったらなぁ〜」と一緒にため息をついてしまいます。
昔々、私がツリーハウスに憧れたきっかけになった絵本です。
「あるきだした小さな木」
「あるきだした小さな木」
テルマ・ボルクマン・ドラベス 文
シルビー・セリグ 絵
花輪 莞爾 訳
偕成社 1969年
フランスの絵本です。
小さな木が親から離れ、一人で歩いて旅をしていきます。
テーマは「自由」です。
様々な人と交流しながら旅を続け、小さな木は成長していきます。
フランスの絵本らしく、南ヨーロッパと北アフリカを想像させる絵はエキゾチックで素敵です。
語りはとても優しく温かい言葉で綴られています。
私自身、小さい頃からこの本に親しんでいましたが、今改めてその良さを噛み締めています。
「モチモチの木」
「モチモチの木」
斎藤 隆介 文
滝平 二郎 絵
岩崎書店 1971年
小学校の教科書でもお馴染みですね。
でも是非このお話は絵本で味わって欲しいと思います。
大きな絵本を広げると滝平二郎さんの黒を基調とした切り絵が大迫力で迫ってきます。
暗闇の怖さ、「じさま」の暖かさ、心細さ…
各場面の豆太の気持ちが絵とともにリアルに感じられます。
ハイライトシーンのモチモチの木の美しさは圧巻です。
「おおきな木」
「おおきな木」
シェル・シルヴァスタイン 作
村上 春樹 訳
あすなろ書房 2010年
ある一人の男性と一本の木の日々が綴られた名作です。
シンプルな線画と淡々と綴られる言葉。
ひたすら与え続ける木。
子どもと大人とでは感じ方が違うでしょう。
子ども向け、というより、むしろ大人向けかもしれませんね。
母親としては、お読み聞かせの際ついつい涙腺が緩んでしまって困ってしまうのが玉に瑕です。
「森のいのち」
「森の いのち」
小寺 卓矢 文・写真
アリス館 2006年
こちらは緑いっぱいの写真からなる絵本です。
小寺卓也さんは日本各地の森を撮影されている写真家です。
瑞々しい森の写真が、ページいっぱい、余白無しで迫ってきます。
まるで湿った土の匂いまで感じられそうです。
森を見渡してみたり、倒木から芽吹こうとしている小さな芽に寄ってみたり。
小寺さんのカメラを通して森を探検するようです。
森のいのちの循環を美しく描いた一冊です。
まとめ
往年の名作から最近の作品まで、我が家のライブラリーから木にまつわる本を選んでみました。
木にまつわると言っても内容は様々です。
読み聞かせを通じて想像の世界がますます広がっていくといいですね。
それぞれテーマがはっきりしていて感想が書きやすく、小学生の子どもの夏休みの感想文にも使えそうです。
世界に羽ばたく心を育てる
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