我が家では子どもに絵本を選ぶ時、芸術的観点と科学的観点を程よくミックスして選ぶようにしています。
美しい絵や文学を楽しむ絵本
と
科学的好奇心を刺激する絵本
どちらも子どもにとって良質な心の栄養になります。
今回は我が家の子供たちのお気に入りの科学系の絵本のうち、生き物関連の絵本を4冊紹介します。
「ほね」
「ほね」
堀内 誠一 作
福音館書店 1974年
ホネホネロックな楽しい表紙が目を引く絵本です。
ぐるんぱのようちえんでもお馴染み、堀内誠一さんの絵はとてもチャーミングです。
骨格についての基礎知識を幼い子どもにもわかりやすく解説した本です。
お皿に乗ったお魚料理といった身近なテーマから始まり、動物の骨格について基本的なことを説明しています。
最後は恐竜の化石や、街の構造物に話が発展し、骨格というものについての概要がわかる仕組みになっています。
一見幼い子どもには難しそうなテーマですが、親しみやすいシンプルな絵に惹かれて我が家の娘は楽しく読んでいます。
「みんなうんち」
「みんなうんち」
五味 太郎 作
福音館書店 1977年
子どもたちが大好きなうんちの絵本です。
数々の人気絵本でお馴染み、五味太郎さんのロングセラー絵本です。
ユーモアを織り交ぜながら楽しいうんちワールドが綴られています。
詳しい知識が解説されるわけではないので、お勉強の本ではありません。
五味さんらしい楽しい絵で様々な生き物のうんちが表現されています。
でも描かれるうんちの数々はその形やあり方までちゃんと写実的に描かれています。
食べることとうんちがつながっている事をシンプルに説明した本です。
トイレトレーニングの時期の子どもにも楽しいでしょう。
「おなら」
「おなら」
長 新太 作
福音館書店 1978年
うんちに続いて、これも子どもが大好きなおならの本です。
人間の体の仕組みを見せながらおならについての説明が書かれています。
口から入った食べ物がどのようにして排泄されるのか絵で示してあると、子どもたちはとても興味を示しますね。
娘は迷路を辿るように、指で辿りながら繰り返し眺めています。
おならが出る仕組み、なぜ臭いのか、等々、おならについての基本的なことが説明されています。
そう言われると難しそうですが、長新太さんらしい、ユーモアたっぷりの絵と語り口で語られていて、幼児にも親しみやすい本です。
終わりに背表紙裏一面に様々なおならの音がひらがなで書かれています。
読み聞かせの最後にこれを一気に読み上げるのが楽しいですよ!
「しっぽのはたらき」
「しっぽのはたらき」
川田 健 文
薮内 正幸 絵
福音館書店 1969年
「どうやってみをまもるのかな」でもお馴染み、薮内正幸さんの絵が美しい絵本です。
とても写実的な上に優しい絵は毛の一本一本や質感までリアルに描かれています。
見開きページ毎に「なんのしっぽでしょう?」で終わっていて、ページを捲るのにワクワクします。
言葉は簡潔で丁寧で、とても美しい文章です。
様々な生き物の尻尾について、その特徴をシンプルな表現で説明しています。
尻尾から始まる生き物への好奇心を育てる素敵な絵本です。
まとめ
ここに紹介した4冊はどれも福音館書店の「かがくのとも」の絵本です。
昭和40年代から続く科学をテーマにした月刊誌で、現在に至るまで様々なジャンルの作品が出版されています。
どれもその時代に活躍している優れた作家によって作られていて、読み応えがあるものばかりです。
中でも特に人気があったものが「かがくのとも絵本」として出版されています。
幼児期の子どもに科学の世界の楽しさを伝えるのに最適なシリーズです。
今回は生き物関連の4冊を紹介しましたが、これ以外にも素敵な本がたくさんあるので、ぜひ「かがくのとも」で探してみてください。
子どもたちの世界がぐんぐん広がって行きますように!
世界に羽ばたく心を育てる
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