もうすぐ12月。
だんだん街がクリスマスのムードになってきました。
サンタさんとか、イルミネーションとかワクワクする季節だね。
でも実はクリスマスって何なのかよく知らないかも…
キリストの誕生日なんだっけ?
そうだね。確かにクリスマスが何かって、キリスト教に馴染みがないとあんまり考えないかもね。
この記事で紹介する「クリスマスのものがたり」はイエスの誕生に因んだお話を子どもでもわかりやすく描く、とても美しい絵本です。
キリスト教の世界では大切なお祭りだし、イエスの誕生に因むいろんなエピソードは一般的な常識だったりするんだ。
イエス誕生のお祭りであるクリスマスについて、楽しみながら学ぶことができる、とても素敵な絵本です。
作者のフェリクス・ホフマンは知る人ぞ知るスイスの有名な絵本作家です。
独特のタッチで描かれる挿絵がとても美しく定評があります。
「ねむりひめ」「おおかみと七ひきのこやぎ」も素敵な絵本だね。大好き!
「クリスマスのものがたり」は幼稚園から大人まで、どの年代の方にもお勧めの一冊です。
「クリスマスのものがたり」
クリスマスのものがたり
フェリクス ホフマン 作
しょうの こうきち 訳
福音館書店 1975年
原題は「イエスキリストの誕生の物語」となっています。
ナザレという町でマリヤが天使のお告げを受ける場面から始まります。
ベツレヘムの厩でイエスが生まれ、羊飼いたちが最初に会いに行ったこと。
三人の賢者のこと。
ヘロデ王のこと。
エジプトに逃れたのち、再びナザレに戻ったこと…
いずれも聖書に描かれているエピソードが美しい挿絵と共に綴られています。
聖書と聞くと、小難しそうなイメージがあるかもしれませんね。
でも大丈夫。
美しい挿絵に加え、とても優しい語り口なので、小さな子どもでもすんなり理解できます。
イエスの誕生を記念するお祭り
クリスマスがキリスト教の世界において、イエスの誕生を記念するお祭りであることは誰もが知っていると思います。
この絵本ではイエス誕生の前後にいろいろなエピソードがあることを教えてくれます。
難しい解説をしなくても、子どもは楽しいお話を通じてそれらのエピソードを自然と吸収していきます。
聖書の知識は世界の教養
三人の賢者にしても、ヘロデ王にしても、どれも有名なエピソードだから、映画とかでもよく出てくるね。
2歳以下の男の子を皆殺しにする話とか、別の映画に出てきて「ああ、あの話だ」って知識が繋がったよ。
キリスト教の世界において、聖書に書かれている様々なエピソードはいわば共通の常識です。
キリスト教の信者でなくても聖書の有名なエピソードを知っているのは、決して無駄ではありません。
英語をはじめとする外国語、文学や芸術などあらゆる場面に聖書のエピソードは散りばめられています。
知らなくても生きるのに困らないかもしれませんが、知っていることで世界が広がるのが、教養というものです。
そんな教養の元を育む読書体験をたくさんした子どもは、視野の広い大人に成長します。
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「クリスマスのものがたり」は
イエス誕生の物語を
美しい絵と共に優しく語る
素敵な絵本です。
陰影のある独特な雰囲気の美しい絵を楽しむだけでも価値のある一冊です。
教養だ何だと言わず、物語として読むだけでも楽しめます。
勉強だと構えなくても自然に世界の常識が身につきます。
幼稚園から大人までどの年代の方にもいく通りもの楽しみ方のある一冊です。
大切な方へのクリスマスプレゼントに是非。
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